
- 太陽光発電を設置
- 太陽光発電のメリット
- 太陽光発電のデメリット
- 設置工事のこと
- 太陽光が設置できる屋根
- 家の新築時に設置
- 設置角度と方向
- 駐車場の屋根への設置
- 日陰の影響
- 北向きの設置について
- 発電売電までの流れ
- 優良業者の見分け方
- メンテナンスについて
- 太陽光発電に関するトラブル
太陽光発電を損得で考えるとしたら、その第一歩は業者選びで決まると言っても大げさではありません。
実際、悪徳業者に依頼したことで損をしてしまうというケースも少なくないようです。せっかく太陽光発電を設置するのであれば、損をしたくないと思うのは当然ですし、何よりも設置後も長くつきあうことになる設置業者とは良好な関係を築けることがベストです。
自分から積極的に業者の選定を
太陽光発電システム設置の契約を結ぶ時に優良な業者を見極めるには、いくつかのポイントがあります。しかし、それ以前に大切なことは、太陽光発電システムの設置に関するすべてを業者に丸投げで任せきりにしないこと。たまたま訪問販売で訪ねてきた業者と契約してしまうのは禁物です。
もちろん訪問販売を行っている設置業者が全て悪いとは限りませんが、設置者として自分自身が納得した上で、信頼できると思える業者を選ばなければなりません。太陽光発電を設置するには、自分が主導権をもって進めていくという心構えが必要です。
太陽光発電システムを素人に説明できるか
とはいえ、太陽光発電システムや設置工事に関して設置者は素人です。わからないことは何でも設置業者に質問してみるというのも、優良業者を判断するポイントとなります。素人でもわかりやすく、納得できるまで十分に説明してくれたり、疑問や要望にもきちんと対応してくれる業者は信頼できます。
逆に、説明や資料に不明点が多く、見積りが大雑把な場合は要注意です。太陽光発電システムの施工実績が多いことも重要ですが、その会社の営業年数には比例しません。太陽光発電の設置が一般的になったのは、東日本大震災後に自然エネルギーに対する注目度が高まり、固定価格買取制度が始まって以降のことで、太陽光発電システムの販売・設置に関しては数年の実績である業者がほとんどです。
誠実さを感じられるか
設置業者と契約を交わすといっても、やはりベースは人同士のつながりです。対個人としての相性もありますし、太陽光発電の保証期間を見据えた10年後、発電パネルの寿命である20~30年後までつきあえる業者かどうかも判断基準となります。
「誠実な対応をしてくれるている」「なんだか信用ならない」、そんな“何となく”のインスピレーションも意外と当てになるもの。業者とのやり取りの中で何か違和感を感じることがあれば、その業者は避けた方が無難でしょう。
価格の具体的内容を確認
また、気をつけたいのがチラシ価格やネット価格です。家電量販店などが「標準設置工事料金」などとして、安価な工事価格を提示していることも多く目にします。これは理想的な条件を基に算出したもので、実際の施工では何らかの追加費用が発生することがほとんどです。
太陽光発電システムの設置において、工事料金が標準範囲内で収まるのは施行件数全体の3分の1程度と考えていいでしょう。太陽光発電システムは個々の家屋の環境に合わせて設置するもので、唯一無二のオーダーメイドとも言えるためです。チラシ価格・ネット価格はあくまでも目安であって、この通りにはいかないと理解する必要があります。
同様に、インターネットの一括見積もりサービスなどを利用する際も、実際の工事で必要となる現場の状況や環境など、詳細な項目が分からずに算出した見積はあまり役に立ちません。計画段階で1社だけでも現地調査を依頼して見積を取っておくと、専門家による現場の判断条件が得られるため、より精度の高い見積で多くのメーカー製品や施工業者を比較検討することが可能になります。
太陽光発電システム設置優良業者チェックポイント
優良業者
- 太陽光発電の基本的な知識が豊富
- 素人でも説明を聞いていて分かりやすい
- メーカーが発行する「販売ID」「施工ID」がある
- できれば複数メーカーのIDを所有
- 現地調査をしてから正式見積を提案する
- 設計図面を作成するノウハウがある
- 見積書が細かく、内容をきちんと説明できる
- 納得できるまで時間をかけて説明してくれる
- 過去のトラブル件数や内容も明かしてくれる
- アフターフォローがきちんとしている
要注意業者
- 問い合わせの返答が遅かったり的確でない
- 資料が少ない、多くても内容が分かりにくい
- 景気のよい話ばかりする
- モデル施工・見本設置など安さを強調する
- キャンペーンやモニターなど期間限定をあおる
- 現地調査をせずに見積のようなものを提示する
- 他の業者との比較検討に抵抗感を示す
- 即決・即断を迫って帰らない
- 見積が不明瞭で個別の項目費用がない
太陽光発電システムの施工業者には、太陽光発電ブームに乗って新規参入してきた業者も多く、太陽光発電システムの基本的な知識が足りなかったり、施工技術が低い業者が存在することも事実です。
なかには新規参入業者であることを隠すために、古い企業の登記簿を買い取るケースもあり、ここ数年で役員が総入れ替えになっていたり、登記上の住所と実際に営業している住所が異なる場合などには注意が必要です。