太陽光発電に関するトラブル

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太陽光発電は、固定価格買取制度(FIT)制度や環境問題への意識の高まりなどで、東日本大震災以降のこの数年で急速に普及が進みました。同時に、契約や設置に関するトラブルがみられるのも事実です。

太陽光発電の相談件数は増加傾向

消費生活に関する調査や消費者問題の対処を行う国民生活センターでは、2008年から「ソーラーシステム」についての統計をはじめており、相談件数は高い水準手推移しています。

相談内容は訪問販売に関するものが多く、特に太陽光発電については「説明通りの発電量にならない」という相談が目立つようです。どのような問題が発生しているのかを把握していれば、事前にトラブルを防ぐこともできます。具体的な事例を契約時と設置後に分けてみていきましょう。

詐欺まがいの悪質業者も

契約時のトラブルでは、原因の1つとして営業担当者の説明不足や知識不足が考えられます。メリットだけを強調するような、かたよった説明をすることで契約者(設置者)の誤解や勘違いを引き起こすことになります。

中には、詐欺まがいの悪質業者の場合もあるため、契約時にはその内容はもちろん、業者の対応にも細心の注意を払うことが大切です。契約後に業者と連絡がとれなくなるケースも少なくありません。国民生活センターへの相談も、クーリングオフや解約に関するも事が多く、次のような事例があります。

  • 事業者に訪問され、太陽光発電の調査をすると言われた。契約するつもりはなかったが、調査だけならよいと了承した。調査の数日後、夜に事業者が来訪して太陽光発電を勧めてきた。断ろうとしたが、事業者が帰らないので仕方なく契約をした。解約したい。
  • 業者を呼び太陽光発電の契約をしたが、売電がすぐに始まらず、売電価格も説明と違う上、工事費も高額だった。減額してほしい。
  • 太陽光発電システムの勧誘電話が、何度も断っているのに執拗にかかってきて迷惑だ。着信拒否設定をした後も電話をかけ続けているようだ。
  • 住宅リフォーム時に太陽光パネルを設置したら、固定資産税の課税通知書が届いた。設置時に税金については全く説明を受けておらず不満だ。
  • 訪問販売で太陽光発電とオール電化を契約して工事したが、実際の売電収入が少なく、事前に提示された売電収入は誤りであったことがわかった。補償を求めたい。
  • 電力自由化に伴い、使っていない土地にメガソーラーを設置して売電をしないかと勧誘を受けている。話がうますぎるが、信用できるだろうか。
  • 太陽光発電を設置した。その後、有料保証契約を申し込んだが保証書が送付されず、施工業者と連絡が取れない。どうしたらよいか。
  • 自宅を訪問して来た業者に勧誘され、太陽光発電システムを契約した。工事は完了している。電力会社の検査について申請をしたという業者の説明だったが、電力会社に聞いたところ検査の申請を受けていないと言われた。信用できず解約したい。
  • 訪問販売で太陽光発電システム設置工事の契約をした。「売電価格が下がっているので、今月中に契約すれば補てんとして10万円割引する」と急かされた。不安なので解約したい。
  • 父が訪問販売で「10年で元が取れる。売電で利益がでる」と勧められ、太陽光発電設備を1000万円で契約した。不審なのでクーリング・オフさせたい。どう説得すればよいか。

国民生活センターサイトより引用

太陽光発電システムの施工業者には、太陽光発電ブームに乗って新規参入してきた業者も多く、太陽光発電システムの基本的な知識が足りなかったり、施工技術が低い業者が存在することも事実です。

なかには新規参入業者であることを隠すために、古い登記簿を買い取るケースもあり、ここ数年で役員が総入れ替えになっていたり、登記上の住所と実際に営業している住所が異なる場合などには注意が必要です。

太陽光発電の知識不足の施工業者も

設置・工事に関するトラブルでは、特に設置後の問題が多い傾向にあるようです。
その内容は「発電量」「工事内容」「追加費用」などで、太陽光発電の知識や施工実績が少ない業者が存在していることも一因と考えられます。

近年はリノベーション不動産のブームもあり、リフォーム業者のトラブルも増えています。あまりにも安価な見積を提示する業者には注意が必要ですし、トラブルを事前に防ぐためには複数の業者から見積もりを取り見積の内容を十分に吟味することが重要となります。

また、固定価格買取制度(FIT)では、出力10kw以上の太陽光発電システムを設置した際には、設置費用や実際の出力などについての報告が随時必要ですが、設置業者や仲介業者の中にはそのような知識がない業者も存在し、設置者が何も知らないままということもあります。

近隣トラブルになる場合も

また最近では、太陽光発電システムが原因の近所トラブルもみられるようになりました。積雪対策で屋根に雪止めをしないことで隣家や道路に落雪したり、北向き屋根に太陽光パネルを設置(※)したことで反射光が近隣住宅の窓を直撃するなど、設置時には思いもよらない事例で裁判となったケースまであります。

※ほとんどの太陽光パネルメーカーでは、北向きの設置を「お勧めしない」もしくは「不可」としています

万が一のトラブルに備えるため、どのようなトラブルが起こりうるかを予測し、どのように対処すればよいかを考えることも大切です。